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AGAとは?

AGAとは?

AGAとは、AndrogeneticAlopeciaの略で、男性ホルモン型脱毛症(男性型脱毛症)のことです。

男性型脱毛症とは、成人男性特有の進行性の脱毛症で、生え際や頭頂部の毛髪が薄くなったりするのが特徴で、遺伝や男性ホルモンの影響が主な原因だと言われています。

特に20代以降の男性に多く見られ、日本人男性の3人に1人がAGAだと言われています。AGAは治療せずに放置すると進行していきますので、早めの治療が大切です。

※男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン
2017 年版(日本皮膚科学会)

AGAは「なんとなく」進行しています!

  • なんとなく、枕元の抜け毛が多くなってきた気がする
  • なんとなく、髪の毛を洗ったり乾かす時に抜け毛が多くなってきた気がする
  • なんとなく、髪の毛が細くなってきたよ
    うな気がする
  • なんとなく、頭頂部もしくは
    額が薄くなってきたような気
    がする

上記のように感じてきたら、AGAが既に進行している状態です。
AGA・薄毛が進行する前に、なんとなくと感じて来たら専門病院で相談しましょう。

AGAの進行パターン

AGAは進行パターンから種類を分類することができます。
皮膚科医の高島医師が「高島分類」というアジア人に多く見られる進行パターンを作りました。それによると、アジア人は欧米人に比べ頭頂部がO型に脱毛していくVertex型が多いのが特徴です。

頭頂部からくるO字タイプ 額の生え際からくるM字タイプ 前頭部からくるU(A)字タイプ

毛髪量の変化

AGAは進行性です。その進行はゆっくりですが対処を何も行わなければグラフのように髪の毛が減少していき薄毛が目立つようになります。
早めの対処が肝心となります。

毛髪量の変化

Kaufman K D et al:Eur J Dermatol, 12(1), 38-49, 2002より作図

パターン別脱毛例

アメリカの医師ハミルトンが作成した脱毛パターンです。

  • Ⅰ型 正常範囲。
    抜け毛は増えているが再生が追いついている。
  • Ⅰ型 前額部がやや後退し始める。薄くなってきたなと実感し始める時期。
    抜け毛の料も増加し、前頭部の髪の密度は減っている。
  • Ⅰ型 前額部の後退が進んでいる。局所的に肌が露出しているところが存在することもある。
  • Ⅰ型 前額部の後退がさらに進んでいる。
    頭頂部まで薄毛は進んでいる。全体にボリュームも無くなり、局所的に肌が見える。
  • Ⅰ型 前額部と頭頂部の肌の露出がつながっている段階。しかし、まばらながら髪は存在している。薄毛になっている状態。
  • Ⅰ型 正面から頭頂部にかけて肌の露出は激しく、横・後方ともに進行している状態。
  • Ⅰ型 わずかに髪が残っている程度。

AGAの原因

AGAの原因は、遺伝、男性ホルモンバランスの乱れ、生活環境の乱れが、もっとも多い原因と考えられています。
その中でも最大の原因は、男性ホルモンの影響です。

ヘアサイクルのメカニズム

髪の毛には1本1本寿命があり、伸びる(成長期)・抜ける(退行期)・生える(休止期)を繰り返しており、これをヘアサイクルと言います。

  • 健康なヘアサイクルの場合

    長くて固い髪の毛が1日平均100本前後抜けていくのは健康な状態です。

    早期成長期 中期成長期 後期成長期 退行期 休止期 脱毛
  • 乱れたヘアサイクルの場合

    短くて柔らかい髪の毛が抜ける本数が多い場合、ヘアサイクルは乱れています。

    早期成長期 中期成長期 後期成長期 退行期 休止期 脱毛 成長期の髪の毛が成長できない

    ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる、男性ホルモン・テストステロンと5αリダクターゼ(還元酵素)が結合してできた悪玉脱毛ホルモンが大いに影響しています。
    このDHTの影響により髪の毛を作り出す毛包の成長が十分でなくなります。本来であれば2~6年あるとされる「成長期」が数ヶ月ほどになり、髪の毛が育たないうちに抜けてしまい、やがて薄毛・抜け毛が目立つようになるのです。

DHTとは悪玉脱毛ホルモンのことを言い、DHTが下記のように働くことでAGA(男性型脱毛症)を引き起こします。

  1. 男性ホルモンの一種である「テストステロン」が、還元酵素「5αリダクターゼ」によって、悪玉脱毛ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。
  2. DHTが毛乳頭にある受容体と結合し、髪の成長を抑制します。
  3. DHTの影響で髪の毛の成長周期が短くなり、毛が十分に成長する前に抜けてしまいます。

AGAはなぜ早めの治療が肝心なの?

AGAの改善には悪玉脱毛ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)の活動を抑制する治療をします。

しかし毛母細胞が死滅していると、いくらDHTの活動を抑制したところで、発毛効果は見込めません。なので、毛母細胞が死滅する前に治療を開始する必要があります。

AGA治療には20代~30代が効果的

悪玉脱毛ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)が一番影響を及ぼす時期は、男性ホルモンの分泌が盛んな20代~30代です。

この時期にAGA対策を行い、正常なヘアサイクルを保ち、毛母細胞の寿命をできるだけ延ばすことが、AGA改善では大切です。

AGAは遺伝や男性ホルモンの影響が大きい原因と考えられていますが、生活習慣やストレスなども少なからず影響はしています。
薄毛で悩んでいるとさらにストレスを受け、悪化する可能性もあります。
健康なヘアサイクルに戻すために、AGAの原因となるDHTを生成しないよう治療を早い段階からおこなうことが大切です。

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